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2009’02.23・Mon

海と空と笑顔の人と

 ニライカナイをご存知ですか? 遥か東方のかなたにある桃源郷。沖縄の人々が大切に感じている魂のふるさとです。そんな雰囲気をたっぷりと残している久高島から、「あめつちのしづかなる日」の沖縄編がはじまりました。千晶さんとふたり、自転車に乗って、ニライカナイの風に吹かれてきたんですよ。きっと生涯忘れることのないひとときになると思います。

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 沖縄でこの小さなコンサートが開けるなんて、夢にも思っていませんでした。ふしぎなことに、それを夢に描いていた北海道のお婆、美佐胡さんがその夢のような沖縄公演に立ち会ってくれたのです。「あめつちのしづかなる日」が、ついに北は北海道から南は沖縄にまで広がった感がします。あとは、抜けている日本の各地をゆっくりと訪ねてみたいものです(ね、千晶さん)。

 沖縄公演は、「めぐり愛」というイベントへの出演をきっかけに実現しました。そしてなんと驚いたことに、「めぐり愛」の主催者、名城妙子さんと、「あめつち」の会場となったファナファーニのオーナー崎浜直美さんが親友だったんです。ふしぎでしょ? あめつちの主は、粋なことをしてくれるもんです。

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       斎場御嶽(セーファーウタキ)にたたずむ千晶さん


 「あめつち」開催をお世話してくれたのは、ぼくの幼馴染みみたいな存在の宮良静さん。静、静と呼び捨てにする間柄です。実は、ぼくが石垣島に住んでいたころの友人で、当時はまだ小学生でした。静とこのおじちゃんの二十数年ぶりのコラボレーションでもあったんだなあと、秘かに思っていたわけです。静はとっても忙しい女性で、今はロンドン、ウィーンへの出張に飛び立っています。そんな中で、流れるようにして、友人の川村由美子さんとふたり息もピッタリに準備を進めてくれました。

 ガジュマルなどに囲まれて森の雰囲気も醸し出すこじんまりとした会場に、なんと四十人あまりもの人が駆けつけてくださいました。びっくりです。無名なこのふたりとのひとときが、チラシもほとんど使われずに、深く静かに感じてもらいながら、笑いと涙のうちにステキに実現してしまったのです。

 昨日、静のおかあさんから沖縄の産物と共にお手紙が届きました。その中にあった言葉です。「もう一度観て聴きたいなあという声がたくさん上がっています。静といっしょに二度目の開催に向けて努力しますね」。なんてうれしことでしょう。遠い遠い心のふるさとだとばかり思っていた沖縄が、ぼくの中でぐぐーっと近づいてきました。ぼくも正夢を描いていこうと思います。

 関わってくださったみなさん。ほんとうにありがとうございました。海と空と笑顔の人たちにまた会いに行きたいと思います。


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Categorieコンサートレポート

2007’12.15・Sat

ふるさとのひととき

  長い間、更新しないまま過ごしてしまいました。富山と金沢での「あめつち」を終え、なんだかいっぺんに心の中が一段落。なんにもしないで、ぼーっとしていたい心境だったんです。でもやっぱりコンサートの記録っぽい記事は残しておきたいと、ずっと忘れずにはいました。そろそろと、ようやく新しい気分になってきました。新しい行動を起こすのは、まだずっとあとのことだとは思いますが。

  今年、金沢でスタートした「あめつち」は、最後のしめくくりも金沢でした。その前日が富山。どちらもぼくには親しい友らが住んでいるふるさとです。そのふるさとで、写真家らしくない写真家、つまりね、歌って踊れる夢のあるカメラマンの片鱗(自分で言うかなぁ)をご披露できたことは、この上ない幸せなのでした。お世話くださったみなさん、ほんとうにありがとうございました(ペコリ)。相棒の千晶さんともども、日本海よりも深く、白山よりも気高い感謝を捧げます。

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 富山は、小間明美さんが忙しい仕事や家事の合間を縫って、コンサートへの輪を広げてくれました。職場や友人だけでなく、興味を持ってくれたひとりが薦めたいひとりに知らせ、そうして広がった輪がなんと50人を越えていたんです。会場の「ち一庵」の酒蔵の一室は冷たい風が忍びこんで少し寒かったんですが、たったひとりから出来上がった人の和が心をあったかくしてくれました。

 この夜から、映像は新しいものになりました。なにしろ、ぼく自身が全編を見るのはこれが初めて。ドキドキしながら、そして見て行くうちに新鮮な喜びに包まれました。大自然が持っているエネルギーはこんな写真映像からでも流れてくるんだろうなぁと、楽しく想像しながら。

 金沢は、「つくりの祭り」という2日間にわたるイベントのプログラムのひとつでした。大勢の方が会場を訪れた割には夜のコンサートの入りは少なくて少し残念な気もしましたが、遠く京都から駆けつけてくれた友人もいました。どんなに小さな集いでも、そこで出会う人と人のつながりの妙というものを感じてしまいます。

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 ぼくがまだ金沢でデビューする前から広く活躍されていた大先輩のS氏がなぜか会場に足を運んでくださって、その前で今の気持ちを話している若輩の自分を不思議な気持ちで感じていました。わかったような顔をして生意気を言うのでなく、かと言って謙遜する顔をしてへりくだるのでもなく、ありのままの自分から、そのとき感じているありのままの気持ちを表に出すことができたら、それこそが、この風の吹くままカメラマンの最高の表現なのだと今感じています。

 この1年、「あめつちのしづかなる日」を通して、ぼくには得難い経験が続きました。千晶さんと京都で落ち合った2月にはじまり、金沢、神戸、石狩、札幌、徳島、高松、富山と心豊かな日々でした。それはぼくには、天と地と人が集っているのだと想像するひとときでもありました。出会ってくれたみなさん、お世話してくれた仲間たち、そして大切な相棒千晶さん、ほんとうにありがとうございました。この一歩が、明日へと続くことを夢見ている静かな冬の一日です。






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Categorieコンサートレポート

2007’10.01・Mon

ル・シェノンという心

 それは高松の静かな住宅街に隠れるようにありました。白い塀の出入り口からは遠くの山が望めて180度にも開けているというのに、なぜか隠れ家的な雰囲気を持っているんです。不思議でしょ? 車の音を聞きつけたのか、ル・シェノンのマダム眞由美さんが、千晶さんと順子さんを乗せたマサヒロ号を出迎えてくれました。「わぁ、ようこそぉ」と、感動のハグ。眞由美さんにお会いしたのはこれでまだ2度目でしたが、まるで旧知の仲のように心の微笑みがあふれてきました。友って、ほんとにいいものですね。

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 フレンチレストランのル・シェノンはこの夏、リニューアルオープンしたばかり。田園風景と真っ白な壁が、ヨーロッパの田舎を連想させました(なんて、行ったことはありませんが)。壁の一面がガラスになって、店内に柔らかな光を誘い込んでいます。オーナーシェフの利光さんがその光の中、笑顔で迎えてくれました。内外装ともとてもシンプルで、しかもホッとするあたたかさ。おふたりの心が形になっているんだなと感じました。

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 千晶さんはさっそくライアを膝に、声の調子を調えます。共演する眞由美さんのライアとも音合わせ。マサヒロ丸はカメラを持ってあちこち探険しているうちに眠くなり、お店の片隅でお昼寝と相成りました。

 そうそう、お昼はうどん。ここは讃岐。市民なら毎日でも食べるといううどんのメッカ。普段はあまり食べないという利光さんたちでしたが、近所のおいしい店に連れて行ってくれました。人気の店には順番ができるんですね。待つということが嫌いなぼくも、メニューを見たり会話を楽しんだりして、何十分かあとには、「うまい、うまい」と幸せに食べ過ぎてしまいました。

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 コンサートにはお店の常連のみなさんの他に、遠く広島から駆けつけてくれた千晶さんファンや神戸に続いて2度目の方もいて、なんともうれしい限りです。終演後には「こんなに感動したコンサートは初めてです」という感想までいただいて、それこそが感動でした。ほんとに小さな音楽会ですが、あめつちのしづかなる夜の音色がみなさんの心に染み込むように広がって行きました。

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 みなさんが帰られたあとの静けさの中で、利光さん、眞由美さんとひとときを過ごしました。お店を営むということにはきっと大変な苦労もあるのでしょうが、ル・シェノンはふたりのお城だなと思いました。大切なそのお城で、眞由美さんもライアを奏で歌ったのです。白い壁が明かりに浮かんで少し揺れているように見えたのは、そろそろまた眠くなってきたぼくの目のせいばかりではなかったのかも知れません。住んでいる人の心を感じて、お城もきっと喜んでいますよね。








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Categorieコンサートレポート
Genre音楽 Themeライヴレポ・感想

2007’09.30・Sun

やすらぎのつるぎ町

 四国でのあめつちコンサートから、もう1週間が経ってしまいました。月日の流れはどうしてこんなにも速いのでしょうか。せめて心ぐらいは落ち着かせてと思っていると、すぐに居眠りしてしまうし。それで目覚めればアッと言う間に時間が過ぎていて、まったくどうしようもないマサヒロ丸です。忘れないうちに、思い出の四国ツアーをここに残しておきますね。まずは初日のつるぎ町です。

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 徳島入りした初日は猛暑を思い出させるほどの熱気に包まれていましたが、このさっそうと歩く千晶さんと順子さんの並んだ後ろ姿。頼もしいでしょ? 昔から亀は万年とか申しますが、ライアを奏でる乙女たちもまた丈夫で長生きしそうですね。ぼくは後ろからヒーヒー言いながら着いてゆくのでありました。

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 会場の織本屋は、江戸時代から受け継がれてきた雰囲気を残すつるぎ町にあって、ひときわ風格を感じました。コンサートをお世話くださった順子さんのお母さまはまるで江戸っ子のようなきっぷの良さで、あれよあれよと言う間にテキパキと準備が進められました。大きな瓶には華やかなお花、土間に響くライアの音色がいっそう柔らかに感じられました。

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 つるぎ町の半田は小高い里山に囲まれた盆地の中にすっぽりと納まっていました。コンサートの翌朝、途中まで登って気功をしながら見渡すと、懐かしいような不思議な安らぎを覚えました。人にはふるさとがある、というよりも、ふるさとを感じる心があるのかもしれませんね。都会に生まれ都会で暮らす人にもきっと、そんな心があるような気がします。静かな山里の風景の中で、ふるさとを感じさせる「あめつちのしづかなる日」を都会でも開いてみたいなと思いました。

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 庄屋さんの子どもが目の前を駆け抜けて行くような、そんな錯覚に一瞬とらわれた保存家屋の部屋にゴロンと横になりました。千晶さんも順子さんもリラックスして、旅に出てきたと言うよりもみんなで実家に帰省した気分。やすらぎの町つるぎはまたいつか訪ねてみたいと思う、やっぱり心のふるさとのようです。

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 高松へと出発する前に、土釜と呼ばれる小さな渓谷に連れて行ってもらいました。緑帯びた岩が長い年月の間に急流で削られ、妖しいまでに美しい造形美を作っていました。のぞき込むと吸い込まれそう。小さな町で感じた大自然の表情でした。

 











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Categorieコンサートレポート

2007’05.28・Mon

神戸(その2)

 神戸の2日目は、ちびっ子たちの熱気に包まれたファミリーコンサート。これをアットホームと言わないでホームコンサートを語ることはできないほどでした。会場の倉持次郎・小枝子さん宅は、木づくりの家。町中で森を感じさせてくれるように気持ちいい一日になりました。なんと言っても、ご夫妻の気取らない心遣いがうれしいのです。木の家を好む人は、さり気なく自然に近いのかも知れません。

 はじめのあいさつは、主催者の矢作紀子さん。「いまからどんな世界が広がるのか、いっしょに楽しみましょう」と、静かな鑑賞へと無理矢理導くのではなく、子どもたちに優しく語りかけてくれる女神さまのようでもありました。けれども、そこはキッズです。はやる心を抑えることは難しい。なるべく自由に楽しんでもらう。ぼくの気持ちはそんなものでした。
 
 前日に続いて、千晶&順子の演奏と映像からスタート。楽器を頻繁に変えて子どもたちの興味が尽きないように工夫していた千晶さんでした。


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 その後は、マサヒロ丸の登場。幼児から小学生まで揃ったキッズたちに圧倒されているだけでは、風の吹くままカメラマンがすたるというもの。自然体験活動にときどき見かけられそうな、元気よく行こうなどというような雰囲気はぼくの好みではありませんが、いつもより少し声を大きくして臨みました。

 自然との関わり方のひとつとして、雲消しゲームを実演しました。もっとも部屋の中なので、演技だけ。秘密の原っぱで初めて雲にお願いして実際に消えて行くのをこの目で見た時、ぼくは人間というものが自然と別のものではないことにただただ感動しました。帰り際に「子どもといっしょに雲消しゲームやってみますね」と言ってくれたおかあさんもいて、ちょっと素敵なお土産つきのコンサートになりました。

 最後は、千晶さんの世界。どうやらこれが「あめつちのしづかなる日」の自然な流れになりそうです。映像と音楽が同時にある世界も素敵ですが、千晶さんを囲んで輪になり間近で聴くライアの響きは、まるで揺りかごに揺られて眠る赤ちゃんの気分です。天と地と人と。それを言葉ではなく、音楽は魂の深くに語りかけてくれるのかも知れません。

 とは言いながら、ぼくは少し気負っていました。前日は完全にあめつちの響きに包まれていられたのに、この日はやっぱり子どもたちが気になっていたのでしょうか。あれやこれやと言葉が多すぎた気がしています。「あめつちのしづかなる日」とは、大人も子どもも区別なく、生まれながらにしてそれぞれの中にあるものだと、もっともっと深く信頼して行こうと思います。




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