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2007’05.28・Mon

神戸(その1)

 それは神戸から始まりました。「あめつちのしづかなる日」がついに流れ出したのです。今井千晶と桝野正博という小さな二人だけが創造する場ではなく、ほんの短いひとときのために、共に創り共に感じ合う仲間が集まりました。誰かが誰かにお願いするような事務的なものでも、強制されるものでもなく、それはそれぞれの自由な意志が重なり広がって創り上げた本物のコラボレーションアート。ぼくはそんなふうに感じています。

 26日の会場は、くにけんエコルーム。並木が風に揺れる垂水区舞子坂、車通りに面しているというのに週末の静かな夜のひとときとなりました。ここは「森へ繋がる家づくり」を提唱している建築設計会社くにけんのスペースだけあって、ひのきの香りと柔らかな木のぬくもりに包まれていました。

 30人を越えた観客の中には、金沢、奈良、香川、大阪など遠方から駆けつけてくれた方もいて、心のおもむくままに行動したいぼくは大いに感動してしまいました。懐かしい友と交わす握手とほほ笑みには、インターネットのふれあいだけではどうにも埋められない豊かさがありました。

 ゆっくりと重なりながら、表われては消えて行く映像をはさんで、千晶さんと高谷順子さんのふたりのライアが自由な音を奏ではじめました。ぼくの日常を題材にして作られた「秘密の原っぱ」が歌われたとき、あぁこの日のためにぼくの人生はあったのかと思ったほどです。千晶さんもぼくもどちらかと言うと創作することに対する気負いがない分、見聞きするときの迫力というような強さはありませんが、しみじみと染み入るような優しさは、どんな力をも取り込んでしまう包容力を感じさせてくれました。


Dsg0423.jpg


 マサヒロにも時間をあげるからね、と全体の構成担当の千晶さんに言われ、ぼくは近頃親しんでいる詩を朗読しました。




  ぼくが ここに
         
        まど・みちお



 ぼくが ここに いるとき

 ほかの どんなものも

 ぼくに かさなって

 ここに いることは できない



 もしも ゾウが ここに いるならば

 そのゾウだけ

 マメが いるならば

 その一つぶの マメだけ

 しか ここに いることは できない



 ああ このちきゅうの うえでは

 こんなに だいじに

 まもられているのだ

 どんなものが どんなところに 

 いるときにも

 その「いること」こそが

 なににも まして

 すばらしいこと として




 静かに聞き入ってくれたみなさんと共に、ひとりひとりの今いる場所に、たったひとりのそれぞれしかいられないという、このものすごい奇跡に、ぼくは誰よりも感動していたかも知れません。近頃涙もろいので、こういう場に出る時はよくよく落ち着いないと、つい泣いてしまいそうになります。

 三部構成の最後は映像を消して、千晶さんの音楽をゆったりと聞いてもらいました。千晶さんの歌声は、それを聴く人それぞれにある心の声に似ているのかもしれません。なんの違和感もなくそーっと静かに、心の深くから優しい思いが降り積もって行くのでした。






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Categorieコンサートレポート
Genre音楽 Themeライヴレポ・感想

2007’03.28・Wed

金沢のひととき

 能登半島地震の復旧もまだまだ続く中ですが、同じ日に開かれた「あめつちのしづかなる日」が金沢でだったことの不思議をいま感じています。あめつちの響き、という言葉を、写真集の出版を機に時々書くようになりました。天と地の間には本当に響き合うものが流れているのだと、ぼくには想像でしかありませんが、思うようになりました。映像と竪琴ライアのしらべがその響き合いのひとつになればと願っています。

 千晶さん。お疲れさまでした。3時間半ほどだとは言え、千晶さんには負担の多い旅。ゆっくりとお休みくださいね。新しく始まったふたりの世界ですが、新しいと言うよりも、なんだか懐かしいようなそんな気持ちで会場にいました。だからこれもきっと自然な流れなのだと思います。自然はいつも、なつかしい。


Dsj7401.jpg

東山を歩く千晶さん。しっとりとまるで金沢の人



 プログラムの進行は、すべて千晶さんにお任せ。ぼくは出会ってきた風景や花々をもう一度上映しながら、集ってくださったみなさんと共に楽しんでいました。千晶さんの優しい歌声が染み入るように聞こえる秘密を知って、癒されるわけがわかりました。そんなぼくだから、みなさんの前でもゆったりと自分を感じながらお話させてもらえたんですね。きっとこれは名コンビです。いつか自然に終わるまで、どうぞよろしくお願いします。

 千晶さんは、なぜか「秘密の原っぱ」を二度までも歌ってくれました。同じコンサートで、それはきっと珍しいことなんだろうなぁと思いながら、でもとってもうれしかった。千晶さんをまだ一度もご案内していないけれど、秘密の原っぱはぼくの大切なフィールド。写真の舞台になるばかりか、本当に踊り歌い奏でるぼくの遊び場でもあるんです。いつかきっとそこで歌う千晶さんがいるのかも知れないね。

 地震の影響で、富山、七尾からの方は参加できませんでした。それでも20人あまりのみなさんが集ってくださり、素敵な第1回になりました。千晶さんの声が聞こえてきた瞬間に涙があふれて止まらなかったという美紀さんとは、初めてお会いしました。きっとこれからも豊かな出会いの場になるのだろうと、本当にうれしくなります。

 それではまた追々と思い出しながらご報告できればと思います。どうぞお楽しみに。


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